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外壁塗装の失敗例まとめ!原因と対策を把握しておこう
2024.02.01
CONTENTS
外壁塗装は、住宅の外観を美しく保つだけでなく、雨漏りや劣化を防ぐためにも重要なメンテナンスです。
しかし、外壁塗装は高額な費用がかかるため、失敗したくないと考える人は多いでしょう。
本記事では、外壁塗装の失敗例とその対策の流れをいくつか紹介します。
失敗例を参考にすることで、起こりうるトラブルを回避することができます。
では、外壁塗装でよくある5つの失敗例を見ていきましょう。
・失敗例① 塗膜の膨れが発生した
・失敗例② 塗装の色ムラができていた
・失敗例③ イメージ通りの色に仕上がらなかった
・失敗例④ 悪質な業者に依頼して高額請求された
・失敗例⑤ 塗料の臭いで近隣トラブルに発展した
それは環境からの保護作用ですが、その適切な保護に失敗した場合、「膨れ」や「剥がれ」などの問題が発生します。
塗膜劣化を無視すると、外見的には美観を損なうだけでなく、外壁からの雨漏り被害など、さらに深刻な問題を引き起こす可能性もあります。
外壁は日々、雨風、そして大量の紫外線が当たると、どのような耐久性に優れた塗料を使用していても、必ず劣化を招きます。
さらに、時間の経過以外にも、人為的なミスや施工不良が塗膜の「膨れ」や「剥がれ」を引き起こすこともあります。
施工不良にはいくつかのタイプがありますが、典型的な例は、「必要な乾燥時間を省いて急ぎ工事した」ケースです。
塗装は基本的には下塗り、中塗り、上塗りの三度塗りが必要で、各工程では前の塗料が完全に乾燥するまで待つ必要があります。
しかし、急いだ施工者はこの待機時間を犠牲にしてしまうことがあります。
結果として、塗料同士が十分に結合しないため、「膨れ」や「剥がれ」が発生します。
また塗料の選択ミス、つまり相性の悪い塗料を組み合わせたり、壁と塗料の相性が悪かったりといった場合も問題に繋がります。
塗膜の膨れの対処法については、外壁塗装で水ぶくれが発生!原因と対処法を解説 で紹介しています。
塗膜の剥がれの補修方法については、外壁塗装 塗膜が剥がれる原因と補修方法を解説 で紹介しています。
この主な原因は、乾燥時間の不十分さです。
高圧洗浄や塗装後、また雨雪で湿った外壁は乾燥に時間を必要とします。
そして、乾燥が十分でない状態で塗装を進行すると、色のバランスが乱れムラに繋がります。
中塗りと上塗りで色を変えて進めることで塗装の進行度を判定する方法もあります。
しかし、注意を怠ると問題が起こります。
例えば、上塗りの色を中塗りよりも薄くすると、中塗りの色が透けてきたり、二つの色が混ざってしまうことがあります。
時間が経つと塗膜は劣化し、結果として上塗りの色が剥がれ、中塗りの色が露わになり色ムラを生じさせてしまいます。
外壁塗装は、単にペンキを塗るだけではなく、乾燥時間をしっかり確保する、色の選択と塗装順序に注意を払うといった、細心の注意が求められます。
カラーチップやサンプル板を過信することでイメージのズレが生まれるケースはよくあります。
その問題を解決する方法の一つが、カラーシミュレーションを活用することです。
これにより、よりリアルなイメージを投影し、望む仕上がりを得られる確率が上がります。
だからと言って、自分の好きな色を注文通りに塗装したはいいが、周囲の環境に合わないという失敗例も少なくありません。
近所の住宅や街並みと調和が取れない外壁は、見る者にとって違和感を感じさせ、その住宅が目立つだけでなく、逆に近隣住民からの反感を買う可能性もあります。
自己の好みの表現は外壁塗装において重要ですが、それだけでなく、周囲の調和も考慮するべきです。
特に、地域の規定や協定がある地域では、それに反すると懲役や罰金が科される可能性もあるため注意が必要です。
一般的な塗装工事の費用内訳は、材料や塗料にかかる費用が約20%、工事員の人件費が約30%、足場設置費が20%、残りの30%をその他の関連工事や運営費、その他諸経費として計上します。
通常なら、工事費用は100万円程度なので、200万円や300万円という高額な見積もりを提示する業者は、消費者を不適切に利用しようとする詐欺会社、または不当な利益を追求する悪質業者と見て間違いありません。
このような業者から高額な見積もりを提示された場合、断れずにその場で契約をしてしまう方が多いのが現状です。
また、既に契約を結んでしまった場合でも、契約から8日以内なら特定商取引法に基づきクーリングオフ(契約解除)が可能ですが、忘れていたという方や諦めてしまう方もいらっしゃいます。
見積もりに記述のない工事を勝手に行われて追加費用を請求された場合も、その支払いは義務ではありませんが、気づいていないケースも存在します。
詳しい外壁塗装の費用については、【2024年1月】外壁塗装の費用は?塗装費用を抑えるポイントをリフォームのプロが解説!で紹介しています。
近隣との距離が近い場合、工事中の塗料臭が苦痛となり、クレームを受けることもあります。
塗料の成分は、色つけを担当する「顔料」、質感や長持ち度を決定する「合成樹脂」、そして特定の機能を付加する「添加剤」から主に構成されています。
これらの構成物を溶かして使用可能な状態にする「溶剤」の性質により、塗料は水性と油性に区分されます。
油性塗料にはシンナーが使用され、これが重い臭気を放ちます。
時に、吐き気やめまいを引き起こし、目や喉といった粘膜への刺激感や頭痛等の健康被害をもたらす可能性もあります。
外壁塗装で失敗しないための対策や予防について、以下6つのポイントを紹介します。
・保証付きの業者を選ぶ
・カラーシミュレーションで事前に確認する
・訪問営業から契約はしない
・相見積もりを依頼する
・近隣住民に塗装することを報告しておく
・臭いの少ない「F☆☆☆☆」表記の塗料を選ぶ
ほとんどの業者は工事後に一定の保証期間を設けてくれます。
ただし、使用塗料や塗り替えられた外壁や屋根の材質の状態によって、その期間は変わる場合があります。
具体的には、「塗膜のひび割れ」や「塗膜の剥がれ」のような瑕疵(かし)が保証期間中に生じた場合、施工した業者が補修工事を行う、いわゆる「施工保証」が大抵です。
しかし、ここで注意したいのは、同一の塗料、同材質の外壁への施工であっても、施工保証期間は業者により大きく異なるという点です。
メジャーな塗料であるパーフェクトトップの場合、一部の施工業者は最長で10年の保証を提供しています。
一方、保証期間が短めの業者では6年程となります。
建物の状態や立地条件など、さまざまな要素によって保証期間は変化するのが通常で、これは避けられない事情です。
外壁材や屋根材の張り替えの際には、製品メーカー自体が保証を提供することがありますが、外壁塗装や屋根塗装においてはほとんどメーカーの保証は適用されません。
その理由は、塗装工事が多数の工程から成り、各工程の管理が必要となるためです。
一部例外として塗り替え後の一律保証を行うメーカーや塗料も存在しますが、それらは稀なケースと言えます。
つまり、外壁塗装や屋根塗装で求められるのは、業者の技量や経験に基づく施工保証です。
ガイソーでは施工品質に自信があるからこそ、最長10年の塗膜保証をしています。
近年では、数多くの企業が見積もり時に無料で色彩のシミュレーションデータを提供しており、これにより外壁塗装のイメージがより具体的になるとともに、コストと色の選択を同時に進めることができます。
加えて、このカラーシミュレーションはデータをダウンロードし自宅で印刷することも可能です。
そのため、リビングのソファに座りながら、紙面での視覚的な比較を行うことができ、自宅の外観デザインに最も適した色をじっくりと選ぶことが可能になります。
最新の技術では、VR(仮想的な空間)やAR(拡張現実)を用いて実際に施工後の立体的なイメージを確認することも可能です。
これにより、外壁塗装の色だけでなく、塗装終了後の外観がどのように変化するのかまでが、実際に施工する前にイメージすることが可能になります。
これらの方法を活用することで、予算内で最適な色選びを行い、後悔することなく外壁塗装を進めることができるでしょう。
特に予約なし訪問販売では、高い見積もりを突きつけられ、こちらが断るとしつこい態度で契約を迫ることも少なくありません。
また、施工品質にも注意が必要です。
一部の訪問販売業者では、塗料を薄くするなどの行為により、仕上がりが劣る場合があります。
対策法としては、まず訪問販売者に対してはインターフォン越しで話すことをおすすめします。
予定や意思を明示せず、あいまいな態度で対応することで、なかなか立ち去ってくれない営業員に対しても一定の距離を保つことができます。
さらに、強引な契約を避けるためにも、自身で信頼できる業者を見つけ、施工前の見積もりや施工内容の詳細を確認することが重要です。
さらに、「説明されたほどの耐久性がなかった」という結果も、大きくマイナスに働きます。
相見積もりは単に安価な業者を探すためや、交渉材料とするためだけに焦点を当ててしまうと、真に信頼できる業者を選ぶという本来の目的を見失うこともあります。
生涯中に数回程度しか遭遇しない外壁塗装ですから、正確な見積もりや信頼できる業者の選出という観点から見ても、2〜3社から相見積もりを取ることがおすすめです。
この際、見積もり比較を適切に行うためには、各業者へ同じ内容・条件を提供することも重要です。
具体的には、以下のとおりです。
<予算感>
外壁塗装の一般的な費用は80〜120万円程度ですが、それが可能であるか、それ以上の質を求めるかは各家庭で違います。
そのため、予算を見積もり時に業者に伝え、適切なプランを提案してもらうことが大切です。
<築年数やリフォームの経歴>
塗装はプロが直接住宅を訪れ、外壁の状態を確認した上で見積もります。
築年数や過去のリフォームの有無など、目視だけでは確認できない情報も業者に提供しましょう。
<外壁についての悩みや期待する仕上がり>
外壁塗装を行う理由や、どのような仕上がりを期待しているかも、見積もりに影響を与えます。
現状の問題点や期待する仕上がりによって最適な塗料や方法が変わるため、明確に伝えることが大切です。
これらのポイントを押さえた上で現状のチェックや相見積もりを取り、慎重に業者選びを行うことで、より良い結果に繋がる外壁塗装を行うことができるでしょう。
このタイミングは、周囲へ工事開始の情報を伝え、必要な予防措置や心構えを持ってもらうのに適しています。
そして、足場撤去の三日前から前日にかけても、再度の挨拶を行います。
ここで感謝の言葉と共に作業完了の報告を伝えることで、近隣住民との良好な関係を保つことができます。
一般的には、挨拶は平日よりも週末の10時から17時頃に行なうと効果的です。
これは共働きの世帯が増えている現代社会において、休日の方が在宅している確率が高いためです。
挨拶対象の範囲としては、工事宅の「両脇」と「向かい・裏」の3軒です。
しかし、もし工事中に通行に支障をきたす場合、それに関わる住民にも挨拶をするとより良い結果を得られます。
挨拶の際には、洗剤やラップなどの消耗品を渡すのがおすすめです。
あまり立派なものを持参すると逆に遠慮されてしまうこともあるので、500円程度の範囲で考えてみてください。
これは、油性塗料に含まれる有機溶剤が希釈された際に発生する独特の臭いが原因となります。
一方で、この問題を緩和するための手段として、水性塗料の選択が推奨されます。
水性塗料は、その名の通り水で希釈されるため、有機溶剤が原因で発生する臭いを気にする必要がありません。
しかしながら、耐久性や価格など、水性と油性の塗料では異なる要素があり、それぞれの特性を理解した上で選択することが欠かせません。
幸い、最近では耐久性に優れた水性塗料も増えてきましたので、性能と臭いのバランスを考えると、一考に値するでしょう。
塗料の選択においては、"F☆☆☆☆"(エフフォースター)という表示を参考にすることが大切です。
このマークはJIS規格に基づき、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散レベルを示しています。
その基準は"☆"の数による4段階となっており、"☆"が4つある"F☆☆☆☆"が最高等級で、室内での使用にも制限がないことを証明しています。
"F☆☆☆☆"よりも"☆"の数が少ない製品では、該当する溶剤の臭いが強くなる可能性があります。
強い臭いのない塗料を希望するという要望を伝えた場合、業者は"F☆☆☆☆"の塗料をおすすめするはずです。
健康とのバランスをはかるため、また安心できる塗装を実現するためにも、塗料選びでは"F☆☆☆☆"のマークを確認することが必須です。
本記事では、外壁塗装の失敗例や、その原因と対策の流れについて解説しました。
外壁塗装は、住宅の外観を美しく保つだけでなく、雨漏りや劣化を防ぐためにも重要なメンテナンスです。
しかし、どんなに優れた技術で塗装しても経年劣化により「膨れ」や「剥がれ」などさまざまな問題が発生します。
およそ10年を目安に塗り替えを行うことで、長く安心して暮らせる住宅になります。
外壁塗装や屋根塗装のプロ職人がいるガイソーでは、無料の見積もりや、相談、資料請求など行っています。
しかし、外壁塗装は高額な費用がかかるため、失敗したくないと考える人は多いでしょう。
本記事では、外壁塗装の失敗例とその対策の流れをいくつか紹介します。
失敗例を参考にすることで、起こりうるトラブルを回避することができます。
外壁塗装の失敗例まとめ
では、外壁塗装でよくある5つの失敗例を見ていきましょう。
・失敗例① 塗膜の膨れが発生した
・失敗例② 塗装の色ムラができていた
・失敗例③ イメージ通りの色に仕上がらなかった
・失敗例④ 悪質な業者に依頼して高額請求された
・失敗例⑤ 塗料の臭いで近隣トラブルに発展した
失敗例① 塗膜の膨れや剥がれが発生した
外壁塗装には表面に見えてこない重要な役割があります。それは環境からの保護作用ですが、その適切な保護に失敗した場合、「膨れ」や「剥がれ」などの問題が発生します。
塗膜劣化を無視すると、外見的には美観を損なうだけでなく、外壁からの雨漏り被害など、さらに深刻な問題を引き起こす可能性もあります。
外壁は日々、雨風、そして大量の紫外線が当たると、どのような耐久性に優れた塗料を使用していても、必ず劣化を招きます。
さらに、時間の経過以外にも、人為的なミスや施工不良が塗膜の「膨れ」や「剥がれ」を引き起こすこともあります。
施工不良にはいくつかのタイプがありますが、典型的な例は、「必要な乾燥時間を省いて急ぎ工事した」ケースです。
塗装は基本的には下塗り、中塗り、上塗りの三度塗りが必要で、各工程では前の塗料が完全に乾燥するまで待つ必要があります。
しかし、急いだ施工者はこの待機時間を犠牲にしてしまうことがあります。
結果として、塗料同士が十分に結合しないため、「膨れ」や「剥がれ」が発生します。
また塗料の選択ミス、つまり相性の悪い塗料を組み合わせたり、壁と塗料の相性が悪かったりといった場合も問題に繋がります。
塗膜の膨れの対処法については、外壁塗装で水ぶくれが発生!原因と対処法を解説 で紹介しています。
塗膜の剥がれの補修方法については、外壁塗装 塗膜が剥がれる原因と補修方法を解説 で紹介しています。
失敗例② 塗装の色ムラができていた
外壁塗装の「色のムラ」とは、塗装面の色が均一にならず、何ともいえない違和感が出てしまう現象です。この主な原因は、乾燥時間の不十分さです。
高圧洗浄や塗装後、また雨雪で湿った外壁は乾燥に時間を必要とします。
そして、乾燥が十分でない状態で塗装を進行すると、色のバランスが乱れムラに繋がります。
中塗りと上塗りで色を変えて進めることで塗装の進行度を判定する方法もあります。
しかし、注意を怠ると問題が起こります。
例えば、上塗りの色を中塗りよりも薄くすると、中塗りの色が透けてきたり、二つの色が混ざってしまうことがあります。
時間が経つと塗膜は劣化し、結果として上塗りの色が剥がれ、中塗りの色が露わになり色ムラを生じさせてしまいます。
外壁塗装は、単にペンキを塗るだけではなく、乾燥時間をしっかり確保する、色の選択と塗装順序に注意を払うといった、細心の注意が求められます。
失敗例③ イメージ通りの色に仕上がらなかった
外壁塗装の色を選ぶ際、多くの場合カラーチップやサンプル板を基に決定しますが、これらはごく小さな面積のため、実際に大きな面積の外壁に色を塗った際、想定していたイメージと異なる結果になる場合があります。カラーチップやサンプル板を過信することでイメージのズレが生まれるケースはよくあります。
その問題を解決する方法の一つが、カラーシミュレーションを活用することです。
これにより、よりリアルなイメージを投影し、望む仕上がりを得られる確率が上がります。
だからと言って、自分の好きな色を注文通りに塗装したはいいが、周囲の環境に合わないという失敗例も少なくありません。
近所の住宅や街並みと調和が取れない外壁は、見る者にとって違和感を感じさせ、その住宅が目立つだけでなく、逆に近隣住民からの反感を買う可能性もあります。
自己の好みの表現は外壁塗装において重要ですが、それだけでなく、周囲の調和も考慮するべきです。
特に、地域の規定や協定がある地域では、それに反すると懲役や罰金が科される可能性もあるため注意が必要です。
失敗例④ 悪質な業者に依頼して高額請求された
外壁塗装の見積もりが200万円や300万円等の高額とされる場合、それは一般的な塗装工事と比べて不当に高額で、悪質な押し売りや詐欺行為の可能性を疑うべきです。一般的な塗装工事の費用内訳は、材料や塗料にかかる費用が約20%、工事員の人件費が約30%、足場設置費が20%、残りの30%をその他の関連工事や運営費、その他諸経費として計上します。
通常なら、工事費用は100万円程度なので、200万円や300万円という高額な見積もりを提示する業者は、消費者を不適切に利用しようとする詐欺会社、または不当な利益を追求する悪質業者と見て間違いありません。
このような業者から高額な見積もりを提示された場合、断れずにその場で契約をしてしまう方が多いのが現状です。
また、既に契約を結んでしまった場合でも、契約から8日以内なら特定商取引法に基づきクーリングオフ(契約解除)が可能ですが、忘れていたという方や諦めてしまう方もいらっしゃいます。
見積もりに記述のない工事を勝手に行われて追加費用を請求された場合も、その支払いは義務ではありませんが、気づいていないケースも存在します。
詳しい外壁塗装の費用については、【2024年1月】外壁塗装の費用は?塗装費用を抑えるポイントをリフォームのプロが解説!で紹介しています。
失敗例⑤ 塗料の臭いで近隣トラブルに発展した
外壁塗装の臭いが、近隣で問題を引き起こす可能性があることを考慮しなければなりません。近隣との距離が近い場合、工事中の塗料臭が苦痛となり、クレームを受けることもあります。
塗料の成分は、色つけを担当する「顔料」、質感や長持ち度を決定する「合成樹脂」、そして特定の機能を付加する「添加剤」から主に構成されています。
これらの構成物を溶かして使用可能な状態にする「溶剤」の性質により、塗料は水性と油性に区分されます。
油性塗料にはシンナーが使用され、これが重い臭気を放ちます。
時に、吐き気やめまいを引き起こし、目や喉といった粘膜への刺激感や頭痛等の健康被害をもたらす可能性もあります。
外壁塗装で失敗しないための対策
外壁塗装で失敗しないための対策や予防について、以下6つのポイントを紹介します。
・保証付きの業者を選ぶ
・カラーシミュレーションで事前に確認する
・訪問営業から契約はしない
・相見積もりを依頼する
・近隣住民に塗装することを報告しておく
・臭いの少ない「F☆☆☆☆」表記の塗料を選ぶ
保証付きの業者を選ぶ
外壁塗装や屋根塗装の業者選びにおいて、保証付きの業者を選ぶことは大切なポイントとなります。ほとんどの業者は工事後に一定の保証期間を設けてくれます。
ただし、使用塗料や塗り替えられた外壁や屋根の材質の状態によって、その期間は変わる場合があります。
具体的には、「塗膜のひび割れ」や「塗膜の剥がれ」のような瑕疵(かし)が保証期間中に生じた場合、施工した業者が補修工事を行う、いわゆる「施工保証」が大抵です。
しかし、ここで注意したいのは、同一の塗料、同材質の外壁への施工であっても、施工保証期間は業者により大きく異なるという点です。
メジャーな塗料であるパーフェクトトップの場合、一部の施工業者は最長で10年の保証を提供しています。
一方、保証期間が短めの業者では6年程となります。
建物の状態や立地条件など、さまざまな要素によって保証期間は変化するのが通常で、これは避けられない事情です。
外壁材や屋根材の張り替えの際には、製品メーカー自体が保証を提供することがありますが、外壁塗装や屋根塗装においてはほとんどメーカーの保証は適用されません。
その理由は、塗装工事が多数の工程から成り、各工程の管理が必要となるためです。
一部例外として塗り替え後の一律保証を行うメーカーや塗料も存在しますが、それらは稀なケースと言えます。
つまり、外壁塗装や屋根塗装で求められるのは、業者の技量や経験に基づく施工保証です。
ガイソーでは施工品質に自信があるからこそ、最長10年の塗膜保証をしています。
カラーシミュレーションで事前に確認する
外壁塗装において失敗を避けるための対策として、「カラーシミュレーションを利用する」方法があります。近年では、数多くの企業が見積もり時に無料で色彩のシミュレーションデータを提供しており、これにより外壁塗装のイメージがより具体的になるとともに、コストと色の選択を同時に進めることができます。
加えて、このカラーシミュレーションはデータをダウンロードし自宅で印刷することも可能です。
そのため、リビングのソファに座りながら、紙面での視覚的な比較を行うことができ、自宅の外観デザインに最も適した色をじっくりと選ぶことが可能になります。
最新の技術では、VR(仮想的な空間)やAR(拡張現実)を用いて実際に施工後の立体的なイメージを確認することも可能です。
これにより、外壁塗装の色だけでなく、塗装終了後の外観がどのように変化するのかまでが、実際に施工する前にイメージすることが可能になります。
これらの方法を活用することで、予算内で最適な色選びを行い、後悔することなく外壁塗装を進めることができるでしょう。
訪問営業から契約はしない
訪問販売は、しばしば「住宅が腐食する可能性がある」あるいは「雨漏りするかもしれない」といった緊急性や恐怖心を煽り、契約を迫る傾向があります。特に予約なし訪問販売では、高い見積もりを突きつけられ、こちらが断るとしつこい態度で契約を迫ることも少なくありません。
また、施工品質にも注意が必要です。
一部の訪問販売業者では、塗料を薄くするなどの行為により、仕上がりが劣る場合があります。
対策法としては、まず訪問販売者に対してはインターフォン越しで話すことをおすすめします。
予定や意思を明示せず、あいまいな態度で対応することで、なかなか立ち去ってくれない営業員に対しても一定の距離を保つことができます。
さらに、強引な契約を避けるためにも、自身で信頼できる業者を見つけ、施工前の見積もりや施工内容の詳細を確認することが重要です。
相見積もりを依頼する
塗装費用は一定の大きな投資であり、「期待していた色調が出なかった」となれば再塗装のコストが発生します。さらに、「説明されたほどの耐久性がなかった」という結果も、大きくマイナスに働きます。
相見積もりは単に安価な業者を探すためや、交渉材料とするためだけに焦点を当ててしまうと、真に信頼できる業者を選ぶという本来の目的を見失うこともあります。
生涯中に数回程度しか遭遇しない外壁塗装ですから、正確な見積もりや信頼できる業者の選出という観点から見ても、2〜3社から相見積もりを取ることがおすすめです。
この際、見積もり比較を適切に行うためには、各業者へ同じ内容・条件を提供することも重要です。
具体的には、以下のとおりです。
<予算感>
外壁塗装の一般的な費用は80〜120万円程度ですが、それが可能であるか、それ以上の質を求めるかは各家庭で違います。
そのため、予算を見積もり時に業者に伝え、適切なプランを提案してもらうことが大切です。
<築年数やリフォームの経歴>
塗装はプロが直接住宅を訪れ、外壁の状態を確認した上で見積もります。
築年数や過去のリフォームの有無など、目視だけでは確認できない情報も業者に提供しましょう。
<外壁についての悩みや期待する仕上がり>
外壁塗装を行う理由や、どのような仕上がりを期待しているかも、見積もりに影響を与えます。
現状の問題点や期待する仕上がりによって最適な塗料や方法が変わるため、明確に伝えることが大切です。
これらのポイントを押さえた上で現状のチェックや相見積もりを取り、慎重に業者選びを行うことで、より良い結果に繋がる外壁塗装を行うことができるでしょう。
近隣住民に塗装することを報告しておく
塗装工事が始まる約一週間前から三日前の間に、近隣住民への挨拶を始めましょう。このタイミングは、周囲へ工事開始の情報を伝え、必要な予防措置や心構えを持ってもらうのに適しています。
そして、足場撤去の三日前から前日にかけても、再度の挨拶を行います。
ここで感謝の言葉と共に作業完了の報告を伝えることで、近隣住民との良好な関係を保つことができます。
一般的には、挨拶は平日よりも週末の10時から17時頃に行なうと効果的です。
これは共働きの世帯が増えている現代社会において、休日の方が在宅している確率が高いためです。
挨拶対象の範囲としては、工事宅の「両脇」と「向かい・裏」の3軒です。
しかし、もし工事中に通行に支障をきたす場合、それに関わる住民にも挨拶をするとより良い結果を得られます。
挨拶の際には、洗剤やラップなどの消耗品を渡すのがおすすめです。
あまり立派なものを持参すると逆に遠慮されてしまうこともあるので、500円程度の範囲で考えてみてください。
臭いの少ない「F☆☆☆☆」表記の塗料を選ぶ
外壁塗装における臭いは、敏感な人々やペット、近隣住民にとって少なからず影響を及ぼす可能性があります。これは、油性塗料に含まれる有機溶剤が希釈された際に発生する独特の臭いが原因となります。
一方で、この問題を緩和するための手段として、水性塗料の選択が推奨されます。
水性塗料は、その名の通り水で希釈されるため、有機溶剤が原因で発生する臭いを気にする必要がありません。
しかしながら、耐久性や価格など、水性と油性の塗料では異なる要素があり、それぞれの特性を理解した上で選択することが欠かせません。
幸い、最近では耐久性に優れた水性塗料も増えてきましたので、性能と臭いのバランスを考えると、一考に値するでしょう。
塗料の選択においては、"F☆☆☆☆"(エフフォースター)という表示を参考にすることが大切です。
このマークはJIS規格に基づき、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散レベルを示しています。
その基準は"☆"の数による4段階となっており、"☆"が4つある"F☆☆☆☆"が最高等級で、室内での使用にも制限がないことを証明しています。
"F☆☆☆☆"よりも"☆"の数が少ない製品では、該当する溶剤の臭いが強くなる可能性があります。
強い臭いのない塗料を希望するという要望を伝えた場合、業者は"F☆☆☆☆"の塗料をおすすめするはずです。
健康とのバランスをはかるため、また安心できる塗装を実現するためにも、塗料選びでは"F☆☆☆☆"のマークを確認することが必須です。
まとめ
本記事では、外壁塗装の失敗例や、その原因と対策の流れについて解説しました。
外壁塗装は、住宅の外観を美しく保つだけでなく、雨漏りや劣化を防ぐためにも重要なメンテナンスです。
しかし、どんなに優れた技術で塗装しても経年劣化により「膨れ」や「剥がれ」などさまざまな問題が発生します。
およそ10年を目安に塗り替えを行うことで、長く安心して暮らせる住宅になります。
外壁塗装や屋根塗装のプロ職人がいるガイソーでは、無料の見積もりや、相談、資料請求など行っています。
\じっくり検討したい方は、まずはこちら/
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